嵐のオタクだったはなし


わたしは毎朝、寝ている間に世界では今何が話題になっているかを知りたくて起きてすぐにツイッターを開いてトレンドを確認する。

その時トレンドに入っていたのが


嵐のファンの方はわかると思うのですが、『One』という2005年に発売されたアルバムに収録されている曲。
いいですよね、夏の名前。文字通り夏にぴったり。One自体もいい曲が多くてソロ曲も素晴らしい。

何故トレンドに載っていたのかはわからないけど、ラジオとかで流れたのかな?と考えてみたりしてボーッとベッドの上で眺めてた。その時ふと、自分が嵐のオタクだったときのことを思い出して。それが懐かしくもむず痒くもなって自分用に文字に纏めようと思い、初めてはてなブログを利用しました
嵐に対して嫌な気持ちになってオタクを辞めたわけじゃないし、今も嵐は大好きです。
一オタクの自分語りなのでそこは許してください。



わたしが嵐のオタクになったのは小学生の頃で、正直何がきっかけでっていうのは覚えてない。いつの間にか好きだったっていうよくある理由。オタクと名乗るのを辞めたきっかけは鮮明に覚えてるのに。

櫻井翔くん

この人がいない世界なんて考えられないくらい櫻井くん中心になってた。多分オタクはみんなそう。持つものも全部赤いもの。ペンケース、タオルとかもう身の回りのもの赤、赤、赤!これもきっと担当カラーがある人を応援するオタクはみんなそうでしょ。
出演するテレビは毎回チェックするし、Myojoとかポポロとかお小遣いでやりくりして買って紙媒体の嵐を見て興奮してた。

ライブにも行ったし、母親を巻き込んでワクワク学校とかにも参加してた。(ちなみに流されやすい母親は相葉くん担当でした)
今ではまだそういう界隈があるのかも知らないけど顔真似とか流行ってて、わたしもコンサート衣装自作して楽しんだりしてた。今よりも当時高校生だったわたしの方が裁縫技術はあったかもしれない。ここら辺はとんでもなく黒に近いグレーみたいなところだからあまり大きな声では言えないけど、自作した衣装を着てドーム周辺で騒ぐっていう今では恥ずかしくて考えられないようなことも当時はめちゃくちゃ楽しかった。


2013年、ツアータイトル『LOVE』


ここでわたしの人生が変わりました。

わたしは2公演入ることができて、最初は名古屋ドームでの公演。この時も色々あって、名古屋行きのバスに乗れず急いで鈍行で名古屋で向かい(母親がとても助けてくれた)、終演後も長野行きのバスに乗れずドーム近くのファミレスで一夜を過ごすっていう高校1年生としてはアクティブにオタク活動をしてた。
名古屋公演はアリーナ花道横っていう過去最高に良い席で櫻井くんを見ることができて、とても幸せだったし大野くんからファンサももらえた。凄い世界だった。

その後の東京公演。

久々に1人での参戦。アラフェス以来。いつまで経っても1人は慣れないしドキドキもする。場所は所謂「天井席」と呼ばれる場所。40.41番ゲートで通じる人も多いのではないでしょうか。前回が近かったので今回は全体が見れるなってウキウキだった。席について隣は母親くらいのお姉さん達。これから嵐に会えるんだって気持ちからかまわりはみんな笑顔。

そして始まるライブ。一回観てるとはいえやっぱり格好良いし大好き。何回でも観たい。許されるなら全通だってしたい。
ちょっと前の曲、今回のアルバム曲、わりとメジャーな曲、やっぱり嵐の曲は最高だなって何度も思った。

EYES WITH DELIGHT

イントロが流れる。きたきた!振りもバッチリ!楽しむぞ!って高まってきたところで

「この曲知らないな〜」

確かに2004年の曲だし(忘れてて今調べたそんなに前だっけ!?)知らない人は知らない。隣からそんな声が聞こえて、一瞬で嵐がとても遠く感じた。もはや物理的に(?)視界が暗くなった気がする。
その人に対して「これわからないの!?」とかそういう感情じゃない。マウントをとるとかじゃなくて、ハッとした。ここまで嵐って凄かったのかって。意味がわからないと思うけど。あの時期嵐ファンが一気に増えた。ツイッターでも新規で会員証を作った人が「○○万人超えてます!」みたいなツイートをよく見てたし。ただ自分自身が実感したのがそれだった。
それからその後のコンサートはものすごく嵐を客観視しながら観てた。さっきまで格好良い、大好きっていう気持ちが先行してコンサートに参加してたのでとても新鮮だった。自分はもはやドームにいないんじゃないかってくらい冷静だった。終わった後も冷静で、最初こそ「新規さんめ🔥」みたいな気持ちになってもう考えることやめようって思ったりもしたけど、そうじゃなかった。ファンじゃなかったのにいつの間にか虜にさせてしまう嵐が凄すぎてちょっと引いちゃったんだと思う。ファンに対してじゃなく嵐に対して。「この人達凄すぎ……」みたいな。そういえばわたしもいつの間にか嵐が、櫻井翔くんが好きだったなって。
何にでも言えることなんだけど、新しい出会いって人生を輝かせてくれると思う。知らなかったことはこれから知れるってことだし、新鮮な反応ができるってその時だけ。声優の寺島拓篤さんもそんなようなこと言ってた気がする。これから知れるなんて羨ましい!みたいなニュアンスのこと……………言ってたよね?誰か教えてください。そしてうたプリはいいぞ。

だからきっとあのお姉さんも今日聞いた曲も気になって家に帰ったら早速CDを借りてるかもしれない。そこでまた新しく色々な曲に出会うんだろうな。羨ましいな。そんなことをふと思ってから「新規め」とか一瞬でも考えた自分に腹が立った。なんだお前何様なんだと。
どのジャンルもそうだけど個人的には歴に関しては軽視してなくて、そのジャンルが続いてるのも長く長く愛を注いできてくれた神のような人がいてくれたからだと思っているから(ソシャゲなんかも課金者がいなければ成り立たないのと同じ)嵐をこんなにも長く好きでいられたことに関しては良かったなと思う反面、それが偉いかのように勘違いして良くない方向に思考がいってしまった自分に幻滅をした。
オタクと話すのも馬鹿やるのも楽しかったし嵐は好きだけど、あんな思考を一度でも抱いてしまった自分が気持ち悪すぎて「もう駄目だな」とふと思ってしまった。翌年の櫻井くんの誕生日に嵐の(現場)オタクを辞めた。今はお茶の間で応援してる。
嵐は好き。テレビだって録画してるしひみつの嵐ちゃんとかDの嵐とか宿題くんだってまた見たい。
現場にはLOVE以来行ってないけど、わたしは今の現状に満足してる。やっぱり嵐は好き。




嵐はすごい。
本当にすごい。

嵐が活動休止をするって知った時はやっぱり泣いた。としまえんで遊んだ後、1人帰る電車に乗る為に改札内のエレベーターに乗ってた時に知った。泣いた。母親からのLINEだった。わたしが嵐のオタク辞めるって言った時何も言わなかったけど、実は気にかけてくれてたんだってそれに気付いて更に泣いた。



今年いっぱいなのにこんなご時世で、本当に嵐は活動休止してしまうのか?ライブができないまま今年が終わってしまうのか?ってこんなわたしですら悲しくなってしまうのに、嵐ファンはもっと辛いと思う。

どんな形になるかはわからないけど、オリンピックも延期になったし活動休止時期の延期とか…………ないかな……………………